自民、公明両党の幹事長、政調会長らは12日午前、国会近くのホテルで会談し、総額約2兆円の定額給付金について、全世帯を給付対象にしたうえで必要額を各市区町村に交付、所得制限の設定は市区町村の裁量に委ねることを決めた。制限は所得で1800万円を下限とする。与党の決定を受け、政府は08年度中の実施に向けて制度の詳細を検討する。
定額給付金をめぐっては、麻生太郎首相が法律による所得制限を設けない方針を表明。「給付の実務を担う市区町村の実情に十分配慮すべきだ」(山口那津男公明党政調会長)として、自治体判断を重視することで決着した。支給した給付金を所得制限に従って返還請求した場合、自治体は返還分から必要経費を差し引くことができるとしており、自治体の財政負担が生じないよう配慮した。
収入から給与所得控除などを行った額に課税されるサラリーマンと、必要経費を差し引いて確定申告する自営業者らに公平な仕組みにするため、制限の線引きは総収入ではなく所得にした。下限の所得1800万円はサラリーマンなら年収換算で2074万円に相当する。
支給額は1人当たり1万2000円。18歳以下と65歳以上には8000円を加算する。政府は財政投融資特別会計の金利変動準備金から2兆円を財源にあてる方針。特別会計法改正が必要となり、08年度第2次補正予算案の関連法案として年度内成立を図る。
